米シティの第3四半期は51%増益、経費減少し減収補う

2015年10月15日(木)23時54分

[15日 ロイター] - 米シティグループが15日発表した第3・四半期決算は51%の増益となった。経費が減少し、米利上げ時期をめぐる不透明性や市場のボラティリティ増大を背景とした減収の影響を相殺した。

純利益は42億9000万ドル(1株当たり1.35ドル)。約20億ドルの法務、およびリストラ関連費用を計上した前年同期の28億4000万ドル(同0.88ドル)から増加した。

調整後の純利益は35.7%増の41億6000万ドル(同1.31ドル)で、1株利益はトムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想の1.28ドルを上回った。

経費は18%減の107億ドル。

収入は約5%減の186億9000万ドルだった。

部門別では、中核事業を担うシティコープの総収入が2%減少した。

債券トレーディング部門の収入は約16%減の25億8000万ドル。

シティホールディングスは32%の減収。資産が20%縮小したことが背景にある。

一方、プライベートバンキング部門の増益や株式市場関連の増収を追い風に、機関投資家向け事業は増収となった。

調整後の総資産利益率(ROA)は0.91%と、前年同期の0.64%から上昇。コーバット最高経営責任者(CEO)は、今年は少なくとも0.9%とすることを目標としてきた。

米株式市場序盤の取引で、シティの株価は2%超上昇した。

*情報と写真を追加して再送します。

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