ドルが対ユーロで上昇、日銀緩和なしで対円では下落=NY市場

2015年10月8日(木)06時48分

[ニューヨーク 7日 ロイター] - 7日のニューヨーク外為市場では、ドルがユーロやスイスフランに対して上昇した。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期後ずれ観測や、欧州中銀(ECB)と日銀の追加緩和見通しで、世界経済への楽観的見方が高まりリスク選好の動きとなった。

ただ、日銀がこの日、金融政策を据え置いたことで、ドルは円に対しては弱含んだ。

終盤の取引でユーロ/ドルは0.22%安の1.12475ドル。ドル/スイスフランは0.54%高の0.97245フランとなっている。またドルの主要6通貨に対するドル指数は0.05%高の95.495だった。

メルク・インベストメンツの社長兼主席投資オフィサー、アクセル・メルク氏は「リスク・オンの状況で、市場参加者の気持ちは前向きだ」と述べた。

またメルク氏は、中国国慶節の休み(1─7日)も、中国経済減速懸念を市場参加者の目から遠ざけ、リスク選好相場を支える要因になったとの認識を示した。

ドル/円は終盤0.24%安の119.95円。

日銀は6─7日の日程で開いた金融政策決定会合で、一部の追加緩和の予想に反して政策変更を行なわず、結果発表を受けて円は買われた。

ワールドワイドマーケッツの主席市場ストラテジスト、ジョセフ・トレビサニ氏は「(日銀が)金融政策を据え置いたことで、円は少しばかり上昇したのだろう」と語った。

その他通貨では、豪ドルなどの資源国通貨が最近の上昇基調を維持した。豪ドル/米ドルは2週間超ぶりの高値となる0.7235米ドルに、またニュージーランドドル/米ドルも6週間超ぶりの高値の0.6647米ドルに上昇した。

ドル/円    終値   119.99/01

始値   120.09/10

前営業日終値   120.21/24

ユーロ/ドル  終値   1.1236/38

始値   1.1245/46

前営業日終値   1.1270/73

  • 1/1

今、あなたにオススメ

今、あなたにオススメ