米国株が上昇、米雇用統計で下落も終盤持ち直す

2015年10月3日(土)07時40分

[ニューヨーク 2日 ロイター] - 2日の米国株式市場は上昇して取引を終えた。軟調な9月の雇用統計の発表で米経済への懸念が広がり、取引時間の早い段階は株価が値下がりしたが、エネルギーや素材株が買われ、終盤にかけて大きく持ち直した。

ダウ工業株30種平均は200.36ドル(1.23%)高の1万6472.37ドルで取引を終えた。S&P総合500種指数は27.54ポイント(1.43%)高の1951.36。ナスダック総合指数は80.70ポイント(1.74%)高の4707.78だった。

週間ではダウとS&Pがそれぞれ約1%伸びた。ナスダックは約0.5%高だった。

米労働省が発表した9月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が14万2000人増にとどまり、伸びは市場予想の20万3000人増を大きく下回った。7、8月の数字も下方修正された。9月の失業率は5.1%と低水準にとどまった。

市場が見込む米連邦準備理事会(FRB)による12月利上げの確率は、統計発表前の44%から27%強へ下がった。米経済への懸念は強まったが、利上げ先送り観測が相場を押し上げた。

最近落ち込んでいたエネルギー株指数は、原油価格の持ち直しに伴い4.01%上昇した。素材株指数も2.41%上昇した。

騰落銘柄の比率は、ニューヨーク証券取引所では上げ2321で下げ753だった。ナスダックは上げ1930で下げ882だった。 米取引所の合算出来高は約83億株と、過去20営業日の平均である72億5000万株を上回った。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)

終値         16472.37(+200.36)

前営業日終値    16272.01(‐12.69)

ナスダック総合

終値         4707.78(+80.70)

前営業日終値    4627.08(+6.91)

S&P総合500種

終値         1951.36(+27.54)

前営業日終値    1923.82(+3.79)

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