米国株はまちまち、バイオテク株が売られ銀行株は高い

2015年9月26日(土)07時59分

[ニューヨーク 25日 ロイター] - 25日の米国株式市場はまちまちで取引を終えた。バイオテクノロジー株が売られる一方で銀行株は値上がりした。

ダウ工業株30種平均は113.35ドル(0.70%)高の1万6314.67ドルで取引を終えた。一方、S&P総合500種指数は0.90ポイント(0.05%)安の1931.34。ナスダック総合指数は47.98ポイント(1.01%)安の4686.50だった。

週間ベースではいずれも値下がりし、ダウが約0.4%安、S&Pは約1.4%安、ナスダックも約2.9%安だった。

ナスダック・バイオテクノロジー株指数は5.05%低下した。週間では約13%の値下がりで、約7年ぶりの大きな下落となった。米大統領選の民主党有力候補、ヒラリー・クリントン氏が今週、特殊医薬品に関する「価格つり上げ」の防止に取り組む姿勢を示したことが売り材料。S&Pヘルスケア株指数は約2.7%低下し、S&Pの値下がりの大きな部分を占めた。

一方でS&P金融株指数は約1.5%上昇した。

米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が前日夕方の講演で、最近の世界経済や金融市場の混乱がFRBの政策に大きな影響を与えるとは思っていないと指摘。これを受け、世界経済の減速に対する市場の懸念が和らぎ、この日の市場は上昇して始まった。イエレン議長は年内の利上げを予想しているとしている。

スポーツ用品大手ナイキは8.9%上昇し過去最高値をつけた。第1・四半期(6─8月)の利益が、中国での好調な業績が追い風となり市場予想を上回った。ナイキはダウとS&Pの最大の押し上げ要因だった。

騰落銘柄の比率は、ニューヨーク証券取引所では下げ1587で上げ1459(比率は1.09対1)だった。ナスダックは下げ1907で上げ920(同2.07対1)だった。

取引所の合算出来高は72億株で、 過去20営業日の平均である74億株を下回った。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)     

終値         16314.67(+113.35)    

前営業日終値    16201.32(‐78.57)

ナスダック総合     

終値         4686.50(‐47.98)    

前営業日終値    4734.48(‐18.26)

S&P総合500種     

終値         1931.34(‐0.90)    

前営業日終値    1932.24(‐6.52)

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