キャタピラー第2四半期は減収減益、主要市場で売り上げ低迷
2015年7月24日(金)00時20分
[23日 ロイター] - 米重機メーカーのキャタピラーが発表した第2・四半期決算は減収減益となった。鉱業の低迷に加え、ブラジルや中国での建設の落ち込み、石油関連の受注減が響いた。
純利益は7億1000万ドル(1株当たり1.16ドル)と、前年同期の9億9900万ドル(同1.57ドル)から減少。
リストラ関連費用を除く1株利益は1.27ドルで、市場予想と一致した。前年同期は1.69ドルだった。
売上高は13%減の123億ドル。販売減のほか、ユーロ、円、ブラジルレアルなどの通貨下落が売上高を押し下げた。
米株式市場午前の取引で、キャタピラーは2.2%安近辺で推移した。
2015年通年の売上高は約490億ドルになることを見込み、従来予想の500億ドルから引き下げた。
オーバーヘルマン最高経営責任者(CEO)は声明で、500億ドルの見通しを立てた1月以降、全般的な見通しは変化していないとしつつも、「ドル高による影響が、多くの国の売上高を当初の予想以上に押し下げている」と説明した。
また、第3・四半期に約15億ドルの自社株(普通株)買いを実施する計画を発表。オーバーヘルマンCEOはCNBCに対し、バランスシート上のキャッシュが潤沢であることを理由に挙げた。
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