銀行・信金貸出、6月は前年比+2.5% 増加基調続く

2015年7月8日(水)09時34分

[東京 8日 ロイター] - 日銀が8日に発表した6月の貸出・預金動向によると、銀行・信金計の貸出平残は487兆7737億円となり、前年に比べて2.5%増加した。前月から伸び率は小幅縮小しているが、貸出の増加基調に変化はなく、44カ月連続で前年比増が続いている。

日銀によると、6月も引き続きM&A(合併・買収)など大口の貸出が見られるほか、アパートローンを含む不動産向け融資も残高増に寄与している。中堅・中小企業向けを含め、幅広い業種で貸出が伸びている基調にも変化はないという。

業態別では、都銀が同1.2%増、地銀が同3.8%増とそれぞれ前月から0.1%ポイント伸び率が縮小。信金は同1.9%増で前月と同水準だった。

6月の預金平残は、都銀と地銀・第2地銀の合計で633兆9732億円で、同4.3%増加。前月の同4.6%増から伸び率が鈍化した。前月までに預入された消費税の納税準備のための預金が納付されたことなどが背景。

(伊藤純夫)

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