NY市場サマリー(19日)
[19日 ロイター] - <為替> ギリシャ支援協議が難航し同国がまもなくデフォルト(債務不履行)に陥るのではないかとの懸念からユーロが主要通貨に対して下落した。終盤の取引でユーロ/ドル
支援交渉に進展が見られないなか、ギリシャの国際通貨基金(IMF)に対する16億ユーロの融資返済期限は月末に迫っており、ユーロ圏は週明け22日に緊急首脳会議を開いて対応を協議する。
<債券> 国債利回りが低下した。ギリシャ支援協議の行方をめぐる不透明感から、安全資産とされる米国債の投資妙味が高まった。投資家は翌週22日に開催される緊急のユーロ圏首脳会議での合意を期待している。
今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受け、市場では利上げ時期を探る動きが続いており、イールドカーブはフラット化した。米5年・30年物国債の利回り格差
<株式> 反落して取引を終えた。ギリシャのユーロ圏残留の可否を決めるかもしれない欧州連合(EU)首脳会議を22日に控え、投資家は慎重になっている。週間では、ダウが約0.6%、S&Pは約0.7%、前日に終値の過去最高値をつけたナスダックは約1.3%とそれぞれプラスだった。
1株20ドルで新規株式公開(IPO)した太陽光エネルギーを手がける8ポイント3エネルギー・パートナーズは2.4%安の20.49ドルで取引を終えた。
<金先物> 米利上げのペースが緩やかになるとの見方が広がる中、利益確定の売りも出やすく、ほぼ横ばいとなった。中心限月8月物は前日終値比0.10ドル安の1オンス=1201.90ドルで終了した。
<米原油先物> 需給緩和懸念が強まるにつれ反落した。米国産標準油種WTIの中心限月7月物は前日終値比0.84ドル安の1バレル=59.61ドルで終了。8月物は0.85ドル安の59.97ドルで引けた。
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