ウクライナ、債務交渉で新提案 拒否なら返済停止も

2015年6月20日(土)07時51分

[キエフ 19日 ロイター] - ウクライナは19日、難航する債務交渉をめぐり新たな提案を提示し、債権団がこれを受け入れなければ債務返済を停止する姿勢を示した。

ウクライナは現在、総額230億ドルの債務について海外債権者と協議中。ウクライナのヤレスコ財務相によると、この日に提示した新たな提案は、これまでと同様、表面利率と元本の削減のほか、償還期限の延長などが盛り込まれており、ウクライナ経済の一段の悪化を想定するシナリオに基づいているものの、経済が好転すれば債権者が回収できる資金が増える仕組みになっている。

同財務相は、「債権団がこの提案を合意に向けた最後の機会と見なさず、交渉で目に見える進展が見られない場合」ウクライナは債務返済を停止すると述べた。

新たな提案についてオックスフォード・エコノミクスのグローバル・マクロリサーチ部門責任者のガブリエル・スターン氏は、「ウクライナの国内総生産(GDP)をめぐる不透明感が強いため、経済成長とリンクする方式は非常に微妙だ」と指摘。ウクライナが同国東部の領土を失った場合などを含め、詳細な検証が必要になるとの考えを示した。

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