インタビュー:協議不調なら資金ない、年金「改革」歓迎=ギリシャ

2015年6月18日(木)01時20分

[アテネ 17日 ロイター] - ギリシャ側の支援協議責任者、トサカロトス氏が17日、ロイターのインタビューに応じ、「経済的に実行可能な」内容である限り、合意に向け譲歩する意思があると表明した。

長期的な年金制度「改革」を行う可能性があるとしたものの、年金支給額は削減しない考えも示した。

トサカロトス氏は4月から、バルファキス財務相に代わり、交渉団の調整役として表舞台に立つ。

同氏は、ギリシャのユーロ圏離脱に関する欧州域内の発言について、ギリシャに圧力をかけるものと否定した。

その上で、支援凍結解除の合意が得られなければ、30日に償還期限を迎える国際通貨基金(IMF)への返済資金16億ユーロが現時点でないと認めた。

トサカロトス氏は「資金調達手段がなく、市場へのアクセスもできない。2014年夏以降、資金が支払われておらず、返済できなくなるのは明らかだ」と述べた。

年金問題について同氏は「年金削減でなく、年金改革が議題となるのは、われわれにとってまさしく理にかなっている」と話した。

債務減免の手法については、 欧州安定メカニズム(ESM)が、欧州中央銀行(ECB)が保有するギリシャ国債を引き受ける案を示した。ギリシャの債務負担を増やさない1つの選択肢とした。

同氏は「善意があれば、そうしたことが行える解決策を10━15通り、すぐに思い浮かべることができる」と述べた。

「主に欧州側がどう取り組むかが問題」と指摘。「過去に犯した自らの過ちから学ぶ」意思があるかや、非主流派国家の立場を受け入れるかは、欧州次第と強調した。

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