5月のカナダ雇用者数7カ月ぶりの大幅増、製造業けん引

2015年6月6日(土)02時35分

[オタワ 5日 ロイター] - カナダ統計局が5日発表した5月の雇用統計は、製造業の力強さがけん引する形で雇用者数が5万8900人増えた。増加幅は7カ月ぶりの大きさで、市場予想の1万人増を大幅に上回った。4月は1万9700人減だった。

カナダでは原油が主要な輸出品のひとつとなっており、第1・四半期は原油価格の下落により経済が落ち込んだ。この日の統計は第2・四半期の持ち直しを示唆する内容となった。

カナダ中銀(中央銀行)は1月に予想外の利下げに踏み切ったが、年後半にかけて経済成長が加速するとみている。今回の雇用統計は中銀が当面金利を据え置くとの市場の見方を変えるものではないとみられる。

CIBCワールド・マーケッツ(トロント)のチーフエコノミスト 、エイブリー・シェンフェルド氏は「5月の雇用統計に嫌気するような数字はない。経済が第1・四半期の落ち込みから持ち直していることを示す初めての兆しかもしれない」と述べる。

5月の雇用者数は民間部門で5万6800人増えた。一方、政府部門は1万9100人減った。製造業が2万1500人増え、2カ月連続の増加だった。ヘルスケア・社会福祉が2万0700人増、貿易が1万6800人増だった。一方、原油・天然ガス掘削を含む自然資源開発は2400人減った。

労働参加率は上がったが、失業率は横ばいの6.8%だった。

底堅い数字に総じて前向きな見方が広がったものの、慎重な姿勢を保つ投資家もいる。BMOキャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、ダグ・ポーター氏は「雇用が依然として弱含んでいるという大局的な見方に変わりはない。ただ、ここ最近のカナダの雇用統計としては明るい内容だ」と述べた。

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