三井不動産、ロンドンで大規模再開発計画に参画 事業費4000億円
2015年6月5日(金)15時49分
[東京 5日 ロイター] - 三井不動産は5日、英国で大規模な再開発計画に参画すると発表した。事業費は4000億円。近接地で進めている再開発計画と合わせると、ロンドンにおける日系企業の都市開発としては最大規模となる。
英国放送協会(BBC)から土地を取得し、新築ビルの建築や既存ビルの改修などを行う。敷地面積は6万9000平方メートルあり、総延べ床面積は20万0900平方メートルとなる。
BBCのオフィスだった既存ビルのうち3棟は、引き続き、長期テナントとしてBBCに賃貸する。
近接地で行っているのは、BBCのスタジオ、オフィスなどとして利用されてきた建物を、オフィス、住宅、ホテルなどから構成される複合施設へと開発する事業。敷地面積は5万6000平方メートルで、総延べ床面積は18万6000平方メートル。
今回の事業は、グループと資本提携をしている英不動産開発会社スタンホープとの共同事業。事業費の半分程度を三井不動産、残り半分をAlbert Investment Management Corporation(AIMCO)とスタンホープが負担する。
同社は、海外市場を成長分野のひとつと位置付けている。5月に公表した中期計画では、2015―17年の3年間で欧米・アジアで約5500億円の投資を行うとしていた。
(清水律子)
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