ユーロ/ドル一時3カ月ぶり高値、弱い米指標で=NY市場

2015年5月16日(土)07時50分

[ニューヨーク 15日 ロイター] - 15日のニューヨーク外為市場は、ドルがユーロに対して3カ月ぶりの安値をつけた。米国の製造業や消費者信頼感に関する指標が市場の失望を誘い、同国景気の回復を疑問視する見方が強まった。

ユーロ/ドルは直近で0.4%高の1.1455ドル。一時、3カ月ぶり高値となる1.1466ドルをつける場面もあった。3月16日につけた12年ぶり安値の1.0457ドルから約9%上昇した。ユーロ圏指標の改善やインフレ期待上昇などが追い風となり、ユーロが上昇した。

ドルの主要6通貨に対するドル指数は5週連続で下落。下落期間は4年ぶりの長さとなった。直近では、0.3%安の93.204。

一方、ドル/円は0.1%高の119.31円。週間の下げ幅を0.5%に縮めた。

この日発表された5月のNY州製造業業況指数、4月の米鉱工業生産指数はいずれも市場予想に届かなかった。

5月の米ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)も予想外に低下、前年10月以来の低水準となった。

バンク・オブ・ザ・ウエストの外国為替アドバイザー、アダム・ムンギア氏は「米指標が弱い内容となり、9月利上げ期待が後退した。ドルが再び上昇するには、一段の材料が必要」と指摘した。

豪ドルは0.5%安の1豪ドル=0.8038米ドル。前日は約4カ月ぶり高値となる0.8164米ドルをつけていた。

ドル/円    終値   119.37/40

始値   119.79/80

前営業日終値   119.16/18

ユーロ/ドル  終値   1.1445/50

始値   1.1338/39

前営業日終値   1.1409/12

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