中国の4月鉱工業生産・小売売上高・固定資産投資、予想下回る
2015年5月13日(水)16時19分
[北京 13日 ロイター] - 中国国家統計局が発表した4月の鉱工業生産は、前年同月比5.9%増加。伸び率はロイターがまとめたアナリスト予想の6.0%増にわずかに届かず、中国政府は景気支援策の強化を迫られるとの見方を一段と後押しする内容となった。
3月は前年比5.6%増で金融危機以来の低い伸びだった。
同時に発表された1─4月の固定資産投資は前年同期比12.0%増。予想の13.5%増を下回り、2000年12月以来の低い伸びを記録した。固定資産投資の内訳をみると、政府部門と民間部門でともに投資の伸びが減速し、特に金属鉱業セクターの落ち込みが顕著だった。
一方、4月の小売売上高は前年比10.0%増と、予想の10.5%増をやや下回った。前月比では0.74%増だった。
アナリストは、中国人民銀行(中央銀行)が今後数カ月以内に政策金利と預金準備率を一段と引き下げると予想している。
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