ギリシャの資金枯渇回避へあらゆる手段必要=首脳会談で独首相

2015年4月24日(金)07時40分

[ブリュッセル 23日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は23日、ギリシャの支援協議が決着する前に同国の資金が枯渇しないよう、あらゆる手段を尽くす必要があるとの考えを示した。

メルケル首相はこの日、欧州連合(EU)首脳会議が行われているブリュッセルでギリシャのチプラス首相と会談。今回の会談の内容は公にしないことでチプラス首相と合意したと述べ、会談については「建設的だった」と述べるにとどめた。

メルケル氏は会見で、ギリシャが財政破綻するリスクはどの程度かと問われ、「それを回避するために、あらゆる手段を講じなければならない」と言明した。

ギリシャ当局者は首脳会談について「チプラス首相は4月末までに暫定合意にこぎ付けるとした2月20日の決定が実行に移されるよう、協議を加速させるよう要請した」と述べた。

同当局者はまた、今年のプライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字目標について、ギリシャ政府が国内総生産(GDP)比1.2━1.5%程度を目指すことで「意見の一致」が見られたと述べた。

2012年の欧州連合(EU)・国際通貨基金(IMF)の支援プログラムで定められた目標は、2015年がGDP比3%、2016年は4.5%となっており、これを大きく下回る水準。

民営化をめぐっても意見の一致があったという。

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