ドル下落、弱い米住宅指標で=NY市場

2015年4月24日(金)07時02分

[ニューヨーク 23日 ロイター] - 23日終盤のニューヨーク外為市場では、米住宅指標が弱く米経済の先行き懸念が増す中ドルが下落した。一方ユーロは、ギリシャの債務不履行観測が和らいだことで買われた。

3月の米新築住宅販売は年率換算で前月比11.4%減の48万1000戸となり、2013年7月以来の大きな下落率となった。また米新規失業保険申請件数は3週連続の増加となり、4月のマークイット製造業購買担当者景気指数(PMI)も予想を下回った。

終盤の取引でドル/円は0.3%安の119.52円、ドルの主要6通貨に対するドル指数は0.8%安となっている。

TDセキュリティーズの上級通貨ストラテジスト、Mazen Issa氏は「これまでの経済指標は強弱まちまちだ。これで、FRB(米連邦準備理事会)が景気刺激策を徐々に取り除くという市場の確信度合いが弱まっている」との認識を示した。

ユーロ/ドルは1%以上上昇し、1.0835ドルで取引されている。ギリシャのチプラス首相は23日のドイツのメルケル首相との会談後、ユーロ圏債権団との間で行われている債務問題解決のための話し合いを合意に向けて加速するよう要請した。

あるギリシャ政府当局者によれば、両首脳ともギリシャのユーロ圏離脱を促すような行き詰まりを打開すべく、協議に「著しい進展」があったと述べた。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(ニューヨーク)の通貨戦略部門責任者、マーク・チャンドラー氏は「ギリシャ支援問題の解決に向けて、わずかな希望があるのかもしれない」との見方を示した。

ドル/円    終値   119.58/60

始値   120.03/04

前営業日終値   119.89/92

ユーロ/ドル  終値   1.0823/25

始値   1.0771/72

前営業日終値   1.0723/26

*内容を追加しました。

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