花王、1─3月期は駆け込み反動で減収減益 通期見通し据え置き

2015年4月23日(木)17時34分

[東京 23日 ロイター] - 花王 は23日、2015年1―3月期が減収減益になったと発表した。前年は消費増税前の駆け込み需要があり、その反動が出ている。ただ、反動減は想定しており、15年12月期通期の業績見通しは据え置いた。

化粧品や衣料用洗剤など、前年3月には増税前の駆け込みがあったため、大きく押し上げられていた。このため、今1―3月期の国内のコンシューマープロダクツ事業は、2桁の減収となった。

一方、海外事業では、アジアが中間層向け製品の伸長などで好調を維持している。

1―3月期の連結売上高は前年同期比3.6%減の3287億円、営業利益は同40.9%減の234億円になった。消費増税前の一昨年比では、増収増益となっている。

通期計画については、連結売上高が前年比4.9%増の1兆4700億円、営業利益が同12.6%増の1500億円の見通しを据え置いた。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト12人の通期営業利益予測平均値は1519億円となっている。

想定為替レートは、1ドル120円、1ユーロ130円。

(清水律子)

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