米マクドナルド決算、減収減益 再生計画への期待で株価上昇

2015年4月22日(水)23時54分

[22日 ロイター] - 米マクドナルドが22日発表した第1・四半期決算は、国内での競争激化に加え、中国や日本での食品問題が引き続き足かせとなり、減収減益となった。こうしたなか同社は、業績回復に向け再生計画を策定中で、スティーブ・イースターブルック最高経営責任者(CEO)が来月5月4日に説明すると発表した。

22日の米国株式市場で、株価は3.8%値上がりし98.38ドル付近で推移した。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのアナリスト、マーク・カリノウスキー氏は「投資家の間でマクドナルドの再生計画への期待が広がっているようだ」と述べた。

世界の既存店売上高は2.3%減。米国内の既存店売上高も2.6%減少した。

純利益は32.6%減の8億1150万ドル(1株当たり0.84ドル)。特別項目を除いた1株利益は1.01ドル。

売上高は59億6000万ドルと、前年同期の67億ドルから11%減少した。

コンセンサス・メトリックスのアナリスト予想平均は、世界の既存店売上高が1.8%減、米既存店売上高が2.1%減。

マクドナルドは、4月の世界既存店売上高について減少を見込んでいる。

日本マクドナルドは前週、2015年12月期が380億円の最終赤字になるとの見通しを発表。2期連続の最終赤字は12年ぶりで、約100人の早期退職を募るほか、収益性の低い店舗の閉鎖にも踏み切る方針を明らかにした。

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