欧州株式市場サマリー(14日)

2015年4月15日(水)04時41分

[14日 ロイター] - <ロンドン株式市場> FT100種総合株価指数が反発し、10.96ポイント(0.16%)高の7075.26で取引を終えた。金属価格が持ち直したことで鉱業株が買われたほか、クレディ・スイスの投資判断が好感された金融大手のバークレイズが値を上げた。

鉱業株指数は2.95%上昇した。個別銘柄では資源大手の英・オランダ系リオ・ティントと同業の英豪系BHPビリトン、英アングロ・アメリカンが2.8%から4.1%上昇した。

バークレイズは1%超の値上がりとなった。クレディ・スイスが欧州の投資銀行株の中で、スイスのUBSの次にバークレイズを高く評価した。

合併・買収(M&A)への期待も相場を押し上げている。フィンランドの通信機器大手ノキアは14日、同業アルカテル・ルーセントの買収に向けた交渉を進めていることを明らかにした。前週は英・オランダ系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルが英天然ガス生産大手のBGグループに対して買収を提案した。

資産運用のアバディーン・アセット・マネジメントは2.5%安。投資銀行のRBCが投資判断を「セクターパフォーム」から「アンダーパフォーム」に引き下げたことが嫌気された。

<欧州株式市場> 欧州株式市場は反落して取引を終えた。ギリシャが債務不履行(デフォルト)に陥ることへの懸念で市場心理が悪化した。

FTSEユーロファースト300指数は7.34ポイント(0.45%)安の1639.80。

DJユーロSTOXX50種指数は44.25ポイント(1.16%)安の3784.53だった。

ギリシャは月末までに債権団と改革案で合意できない場合、債務不履行(デフォルト)を宣言する方向で準備しているとの報道を受けて、同国への不安が再浮上した。ギリシャ政府は交渉が「順調に」進んでいると述べ、報道を否定している。

それでもなお、ギリシャ・ナショナル銀行(NBG)は5.3%、アルファ銀行は10.8%の値下がりとなった。

ユーロ圏のその他の銀行株も連れ安となった。イタリアの銀行大手ウニクレディトは2.5%、スペインのサンタンデールは2.1%、同国のBBVAは1.6%下落した。

外国為替市場でユーロが持ち直したことから、輸出関連銘柄で最近の利益を確定する動きも出た。フランスの高級ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンは2.5%、航空機大手の欧州エアバスは2.6%下げた。

一方、フランスの通信機器大手アルカテル・ルーセントは16.0%の急騰。フィンランドの同業ノキアと合併交渉を進めているとの発表が好感された。ノキアは3.6%下落した。

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