欧州株反落、ギリシャ懸念再燃

2015年4月15日(水)04時37分

[パリ 14日 ロイター] - 14日の欧州株式市場は反落して取引を終えた。ギリシャが債務不履行(デフォルト)に陥ることへの懸念で市場心理が悪化した。

FTSEユーロファースト300指数は7.34ポイント(0.45%)安の1639.80。

DJユーロSTOXX50種指数は44.25ポイント(1.16%)安の3784.53だった。

ギリシャは月末までに債権団と改革案で合意できない場合、債務不履行(デフォルト)を宣言する方向で準備しているとの報道を受けて、同国への不安が再浮上した。ギリシャ政府は交渉が「順調に」進んでいると述べ、報道を否定している。

それでもなお、ギリシャ・ナショナル銀行(NBG)は5.3%、アルファ銀行は10.8%の値下がりとなった。

ユーロ圏のその他の銀行株も連れ安となった。イタリアの銀行大手ウニクレディトは2.5%、スペインのサンタンデールは2.1%、同国のBBVAは1.6%下落した。

外国為替市場でユーロが持ち直したことから、輸出関連銘柄で最近の利益を確定する動きも出た。フランスの高級ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンは2.5%、航空機大手の欧州エアバスは2.6%下げた。

一方、フランスの通信機器大手アルカテル・ルーセントは16.0%の急騰。フィンランドの同業ノキアと合併交渉を進めているとの発表が好感された。ノキアは3.6%下落した。

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