2月米企業在庫は前月比0.3%増、売上高横ばい

2015年4月15日(水)04時09分

[ワシントン 14日 ロイター] - 米商務省が14日発表した2月の企業在庫高は前月から0.3%増加し、市場予想の0.2%増をやや上回った。売り上げは弱含んでおり、企業は在庫を積極的に積み上げる状況にはない。

在庫高は国内総生産(GDP)の重要な要素となる。GDP算出に使われる自動車を除いた小売業の在庫は0.5%増で、1月の0.2%増から伸び率を拡大した。

これを受けて、第1・四半期のGDP予想が引き上げられる可能性が出てきた。現在の市場予想は年率換算で1.5%増を下回る水準。昨年第4・四半期は2.2%増だった。

今年初めの経済活動は厳しい冬の天候や、米西海岸で港湾物流の停滞を引き起こした労使紛争、世界的な需要低迷、ドル高の影響で鈍化した。

同時に発表された2月の企業売上高は前月比横ばいだった。1月は2.3%減だった。

この売り上げペースで換算した企業が在庫を使い切るまでの期間(在庫に対する売上高の比率)は、前月から横ばいの1.36カ月となった。在庫比率は比較的高い水準にあり、企業は在庫積み増しに慎重となる可能性がある。

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