ウェルズ・ファーゴ5年ぶり減益、利ざや低下・費用増重し

2015年4月15日(水)00時30分

[14日 ロイター] - 米銀大手ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)が発表した第1・四半期決算は、5年ぶりの減益となった。低金利で利ざやが圧迫される中、従業員関連の費用が増加し利益を圧迫した。

収益性の指標として注目されている純金利マージンは前年同期の3.20%から2.95%に低下した。

無利子費用は約5%増の125億1000万ドル。従業員に対するインセンティブや手当ての増加が主な押し上げ要因となった。

これ加え、Wファーゴは第1・四半期に前年同期比およそ87%増となる6億0800万ドルを引き当てた。

減益となったものの、利益は市場予想を上回った。住宅ローン銀行業務の収入が5四半期ぶりに増加したことが寄与した。

第1・四半期には30年物の平均住宅ローン金利が2013年5月以来の水準となる3.59%まで低下。金利低下が借り換え需要を押し上げる構図となった。

住宅ローン融資関連の収入は2.4%増の15億5000万ドル。同行の無利子収入の14.6%を占めた。

普通株主帰属の純利益は約2.7%減の54億6000万ドル(1株当たり1.04ドル)。

収入は3%増の212億8000万ドル。

トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめた市場予想は1株利益が0.98ドル、収入が212億4000万ドルだった。

同行で成長分野の1つであるクレジットカード部門の収入は8億7100万ドルと、11%増えた。

同日午前の米国株式市場で、Wファーゴ株価は1.7%値下がりしている。

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