ロンドン株反落、軟調な中国貿易統計で鉱業株が売られる

2015年4月14日(火)04時12分

[ロンドン 13日 ロイター] - 週明け13日のロンドン株式市場は、FT100種総合株価指数が反落し、25.47ポイント(0.36%)安の7064.30で取引を終えた。中国の3月の貿易統計が軟調だったことで、同国の経済減速への懸念が強まって、鉱業株が売られた。

5月に予定されている英国の総選挙を前に投資家は慎重姿勢を強めている。

中国の3月の輸出は前年同月比15%減と、市場予想の12%増に反する大きなマイナスとなった。輸入も金融危機時の2009年以来の大きな減少を記録した。これを受けてBHPビリトンやアングロ・アメリカン、リオ・ティントなどの鉱業株が軒並み値下がりした。

経済データが軟調だったにもかかわらず、この日の中国の株式相場は同国の政府が新たな景気刺激策導入に踏み切るとの見方から上昇した。しかし、シティグループは中国の需要減速が鉄鉱石の値段を押し下げ、英国の鉱山株には売り圧力がかかると判断している。

5月7日投票の英総選挙に対する不安感も高まっている。先週末以降に出た複数の世論調査は、キャメロン首相率いる与党保守党と野党労働党の両方について、それぞれリードを示す錯綜した結果になっている。労働党勝利の場合、公益企業や銀行に対する規制が強まると予想されている。一方、保守党は欧州連合(EU)離脱に関する国民投票の実施を公約している。

保険大手のアビバは1.2%高。モルガン・スタンレーとJPモルガンがアビバに関する投資資産配分の評価を「オーバーウエイト」としたことが好感された。

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