日経平均、午前は小幅続落 2万円に届かず利益確定売り
[東京 13日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は小幅続落となった。前週末の欧米株高を好感し、朝方は買いが先行。一時68円高まで上昇したが、節目の2万円に届かなかったことで上値の重さが意識され、利益確定売りに押される展開だった。
下げれば後場は日銀によるETF(上場投資信託)買いが入るとの期待があり、下落幅は限定的だった。
日経平均2万円の節目と4月オプションSQ(特別清算指数)算出値2万0008円47銭が抵抗線として意識されつつある。前週末の欧米株式市場では、英FT100種総合株価指数、独DAX指数がともに過去最高値を更新。米ダウ工業株30種は節目の1万8000ドルを回復するなど緩和マネーを背景とする世界的な株高が止まらない中で、日本株は先行してスピード調整の動きとなった。今週から米国で本格化する2015年第1・四半期決算発表では小幅の減益を織り込みつつあるが、引き続き警戒感も残っている。
市場では「強弱感が対立する水準で売り買いが交錯している。2万円に目が慣れていない投資家も多く、いったん慎重になっているのだろうが、欧米株高が続く中で日本株の逆行安が続くとは想定しにくい」(内藤証券投資情報本部部長の浅井陽造氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、池田泉州ホールディングスが軟調。10日に公募増資などで最大約228億円を調達すると発表し、1株利益の希薄化や需給悪化などが懸念された。半面、ミツミ電機が反発。10日に発表した2015年3月期業績予想の上方修正を好感した。円安進行により為替差益が想定よりも増加した。年間配当予想は7円から14円(前期5円)と増額した。
東証1部の騰落数は、値上がり736銘柄に対し、値下がりが996銘柄、変わらずが145銘柄だった。
日経平均
前場終値 19882.42 -25.21
寄り付き 19967.38
安値/高値 19825.69─19975.66
東証出来高(万株) 90770
東証売買代金(億円) 11168.88
(河口浩一)
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