独国債利回りが過去最低近辺、中銀の買いや弱い米指標で

2015年4月11日(土)02時40分

[ロンドン 10日 ロイター] - 10日のユーロ圏金融・債券市場では、独連邦債利回りが低下。10年債利回りは2ベーシスポイント(bp)低下し0.145%と、前日つけた過去最低の0.14%に迫った。

中銀の買いが後押ししたほか、3月の米輸入物価が下落したことで、連邦準備理事会(FRB)が6月利上げを見送るとの見方が広がったことも相場の下支えとなった。

DZ銀の市場戦略部長、クリストフ・クット氏は「今週は中銀の買いが相場を押し上げている」と指摘。「FRBの動向も焦点で、われわれは9月利上げが快適とみている」と語った。

独8年債利回りが今週、マイナスとなるなか、独10年債の利回り動向も注目されており、8年債に続きマイナスになる日も近いとの見方がある。ギリシャの改革案をめぐって同国と債権団の交渉が進展しないのではとの根強い懸念が背景にある。ただギリシャが前日、期限を迎えた国際通貨基金(IMF)融資4億5000万ユーロを返済したと発表したことは一定の安心材料として受け止められた。

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