ギリシャ、民営化プログラム再開へ=バルファキス財務相

2015年4月10日(金)00時30分

[パリ 9日 ロイター] - ギリシャのバルファキス財務相は9日、チプラス政権発足後に一時中断していた民営化プログラムを再開することを明らかにした。

同財務相は訪問先のパリで、「ギリシャ政府には公的資産を開発する余地はない」とし、「公的資産の合理的な利用に向け、民営化プログラムを再開する」と述べた。

チプラス首相は民営化プログラムの一部に反対しているが、すでに売却された政府資産について見直すことはしないとしている。

ギリシャへの国際支援の下で、同国は2016年に国内総生産(GDP)の4.5%に相当する基礎的財政収支の黒字を計上することが求められている。

バルファキス財務相は、基礎的財政収支(プライマリーバランス)が再び赤字に陥らないようにすることを確約しながらも、こうした財政目標について、「GDPの低迷に伴って債務は増加するため、財政緊縮策の継続は自己破壊的なものとなる」との立場を示した。

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