ジャカルタ反発、決算控えタイ銀行株に買い＝東南アジア株式

［バンコク　９日　ロイター］ - ９日の東南アジア株式市場の株価は、ジャカルタ市場が幾分上昇した。海外からの資金流入が、選別された大型株を押し上げた。一方でタイの銀行株がアウトパフォームした。来週後半から始まる各社の四半期決算発表を控え、安値拾いの買いが入った。

ジャカルタ市場の総合株価指数は０．２６％高の５５００．９０で終了。前日の下落から反発した。

インドネシア複合企業最大手のアストラ・インターナショナルは２．２％高。外国人投資家による同株の買い越しが株価を押し上げた。

石炭最大手ブミ・リソーシズは７．４％急伸。同社のディレクターは９日、一部の債権者との間で債務額の確認を行ってから、来週までに２０１４年決算を発表する目標だと述べた。

バンコク市場のＳＥＴ指数は０．０２％高の１５４５．１１で終了。出来高は約５３億株と、過去３０営業日の１日平均の４０％にとどまった。市場参加者は来週の連休を前に、様子見を続けた。

バンコク市場はタイ旧正月の祝日のため、１３━１５日は休場となる。

取引終盤の買いが、クルンタイ銀行、バンコク銀行、サイアム・コマーシャル銀行、カシコン銀行の株価を押し上げた。

シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数（ＳＴＩ）は０．０１％安の３４６０．３０で終了。クアラルンプール市場も小動きで、０．０５％安の１８４９．３９で引けた。

ホーチミン市場のＶＮ指数は国内投資家の買いが入り反発、０．５１％高の５５０．５２で取引を終えた。

マニラ市場は休場で、１０日に取引を再開する。

この日はアジア株が全般的に上昇した。