ギリシャまた資金枯渇訴え、ユーロ圏は改革案要求=EU当局者
2015年4月9日(木)23時05分
[ブリュッセル 9日 ロイター] - ギリシャは8日夜のユーロ圏財務次官会議で、資金が枯渇しつつあると訴えたものの、内容を改善した経済改革案の提出を急ぐよう求められた。欧州連合(EU)当局者が9日明らかにした。
流動性支援の前に、財政を持続可能なものにする施策リストの策定で前進する必要があると、ユーロ圏がギリシャに迫った形だ。
ユーロ圏関係者の1人は「ギリシャ側は、流動性が非常に悪化していると強く訴え、24日のユーロ圏財務相会合前に、何らかの流動性支援を求めた」と説明。「ただこうした要求がどのような形で受け入れられ得るかは誰もわからない。改革プログラムで一定の前進がなければ、支援する意思はない」と明言した。
別のユーロ圏当局者は、ギリシャ側の改革案について「具体的な方策、特に財政的な意味合いを示す記述がまだ足りない。24日の次期ユーロ圏財務相会合で決定が下されるべきだ」と語った。
ギリシャが債権団と施策について合意し、議会で関連法案を通過させれば、現行の国際支援(2400億ユーロ)のうち、72億ユーロを受け取る可能性がある。
また、ギリシャと債権団代表が21━22日までに改革案で合意し、ユーロ圏財務相が承認すれば、欧州中央銀行(ECB)がギリシャの短期国債発行枠を引き上げるなど、一定の支援を行う可能性もある。
ただ当局者の間では、ギリシャ政府の信頼度は低く、関連法案が議会で承認されない限り、約束が示されるだけで行動する者はいないとの見方が広がる。
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