東京マーケット・サマリー(9日)

2015年4月9日(木)18時17分

<外為市場>

午後5時のドル/円 は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル高/円安の120円前半。前日海外時間からドル高基調を引き継ぎ、しっかりと推移。日経平均株価の上げ幅拡大も支援材料となり、正午にかけて120.39円まで上昇した。ただ、午後に入ると利益確定売りが優勢になり、伸び悩んだ。

<株式市場>

東京株式市場で日経平均は3日続伸となり、連日で年初来高値を更新。2000年4月以来、15年ぶりに1万9900円台を回復した。米株高やドル高/円安が追い風となったほか、あすのオプションSQ(特別清算指数)算出を前に先物買いが入り、堅調に推移した。もっとも上値では利益確定売りも見られ、日経平均2万円を目前に高値圏でもみあった。

東証1部騰落数は、値上がり786銘柄に対し、値下がりが938銘柄、変わらずが154銘柄だった。

<短期金融市場> 17時10分現在

無担保コール翌日物金利の加重平均レートは、速報ベースで0.059%になった。

主な取り手は地銀、信託。際立つ需給要因がないうえ当座預金残高が高水準を維持しており、中心レートは前営業日と同水準だった。レポ(現金担保付債券貸借取引)GCT+1レート(平均)は発行要因で強含み。新発3カ月物国庫短期証券(TB)の入札はしっかりした結果で、海外勢を含めた投資家需要の強さが確認された。業者間取引では、6カ月物がマイナス金利で出合い、堅調。ユーロ円3カ月金利先物は閑散小動き。

<円債市場> 

長期国債先物は小反発。前場はヘッジを含めた売りが優勢だった。30年利付国債入札への警戒感や、前日公表された3月17─18日分のFOMC議事要旨が年内の利上げの可能性が残っていることを示し前日の米債市場が下げたことが手掛かりとなった。後場には順調な入札結果を確認し一気に買い戻しが入ったが、日経平均株価が2万円に迫るなかで国債先物の上値は重くマイナス圏に沈む場面もあり、不安定な値動きだった。

現物債は午前の取引では調整地合いとなったが、先物同様に順調な入札結果を受け超長期債を中心に長いゾーンが強含んだ。30年債・1.3%台後半では保険会社などの押し目買いが入ったとの観測が出ていた。ただ、終盤にポジション調整とみられる売りに押された。中期ゾーンは高安まちまち。

長期国債先物中心限月6月限の大引けは、前営業日比1銭高の147円59銭。10年最長期国債利回り(長期金利)は同0.5bp高い0.360%に上昇した。一時0.335%を付ける場面があった。

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