今年の世界IT支出1.3%減の見通し、ドル高影響=調査会社

2015年4月9日(木)17時50分

[ロンドン 9日 ロイター] - 調査会社ガートナーは9日、2015年の世界のIT(情報技術)支出が前年比1.3%減の3兆6600億ドルとなる見通しだと発表した。需要は拡大基調だが、最近のドル高によるマイナス効果の方が大きいという。

ガートナーは3か月前、2.4%増との予想を示していた。その後ドルが上昇し、世界IT市場に「通貨ショック」が起きたという。

同社の調査担当バイスプレジデント、ジョン・デービッド・ラブロック氏は「壊滅的な状況ではない。為替変動の影響を除いたベースでは3.1%増となる」と述べた。

PC、携帯電話機、タブレットなどデバイスへの支出は1.2%減の6850億ドルとなる見通し。西欧州やロシア、日本など自国通貨の対ドル相場が下落した地域で、PC購入が鈍化したのが一因だという。

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