仏政府、2015年財政赤字目標を対GDP比3.8%に引き下げ

2015年4月9日(木)08時26分

[パリ 8日 ロイター] - フランス政府は8日、財政赤字の対国内総生産(GDP)比率目標について、2015年を従来の4.1%から3.8%へ、16年を従来の3.6%から3.3%へそれぞれ引き下げた。17年には欧州連合(EU)が設定した上限である3%を想定通り下回るとした。

欧州委員会による予算評価で重視される構造的な財政赤字に関するデータについては来週公表するとした。EUの要求を満たすためには15年予算で30億─40億ユーロの追加歳出削減が必要だが、このことに関する説明もなかった。

また、経済成長率見通しについては、15年を1%で据え置いたほか、16年と17年はそれぞれ1.5%にやや下方修正した。

インフレ率見通しは15年が横ばいになるとし、従来見込みの0.9%から大幅に引き下げた。16年は1.0%、17年は1.4%へと上昇するとした。

公的債務の対GDP比率は17年に96.9%となり、14年の95.0%から上昇すると見込む。

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