米株は小幅高、FOMC議事要旨で年内利上げ確認
[ニューヨーク 8日 ロイター] - 8日の米国株式市場は小幅高で終了した。午後に公表された3月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、年内の利上げ開始はなお可能との見方が示されたことが背景。
ダウ工業株30種は27.09ドル(0.15%)高の1万7902.51ドル。
ナスダック総合指数は40.59ポイント(0.83%)高の4950.82。
S&P総合500種は5.57ポイント(0.27%)高の2081.90。
後発医薬品(ジェネリック)メーカーのマイランは14.8%上昇。同社は、アイルランドのペリゴに約290億ドルの買収提案をしたことを明らかにした。ペリゴは18.4%上がった。
原油価格が在庫の大幅増加を受けて急落したため、S&Pエネルギー株指数は1%下落し、石油のエクソン・モービルは2%、シェブロンは1.7%それぞれ下がった。
FOMC議事要旨の公表後、市場参加者の間ではこれを連邦準備理事会(FRB)の利上げ開始時期を探る手掛かりとしてさまざまに解釈する動きが広がり、主要株価指数は上下に揺れ動いた。
議事要旨では数人のメンバーが今後発表される指標で6月の利上げが正当化されるとの意見を表明した一方、最近のドル高を理由にもっと遅い利上げを想定する声もあった。
リッジワース・インベストメンツのシニア投資ストラテジスト兼資産配分ディレクター、アラン・ゲイル氏は「6月に利上げがあれば予想外と受け止められる。もしもFRBがことさら急速な金融政策変更に動くなら、株式に悪影響を及ぼすだろう」と述べた。
BATSグローバル・マーケッツによると、米取引所の合算出来高は約56億8000万株で、月初来平均の62億5000万株を下回った。
騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所が上げ1847で下げ1163(比率は1.59対1)、ナスダックは上げ1739で下げ979(1.78対1)だった。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)
終値 17902.51(+27.09)
前営業日終値 17875.42(‐5.43)
ナスダック総合
終値 4950.82(+40.59)
前営業日終値 4910.23(‐7.09)
S&P総合500種
終値 2081.90(+5.57)
前営業日終値 2076.33(‐4.29)
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