ドルが雇用統計後の下げから持ち直し、上値は限定

2015年4月8日(水)07時08分

[ニューヨーク 7日 ロイター] - 7日のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。イースター休暇明けで流動性が戻りドル高基調が復活、ドルは米雇用統計後の下げから持ち直した。ただ経済指標はまちまちで、ドルの上値も限られている。

ドル/円は3月20日以来の高値となる0.77%高の120.45円に上昇。終盤もその水準で取引されている。ユーロ/ドルも1%安の1.08145ドルに下落後、その水準での取引となっている。

ドルの主要6通貨に対するドル指数は1.20%高の97.937。

スコシアバンクの主席通貨ストラテジストのカミリア・サットン氏は「ドル高の流れは変わらない。今は少しもたついているが、高値更新のエネルギーが不足しているだけだ」と指摘している。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(ニューヨーク)の外為トレーディングの共同世界責任者、ビル・サメラ氏は「市場は雇用統計を深読みし、内容は継続性のあるものではなく、あるいは景気減速が始まるサインでもなく、基本的要素はいいと判断したのではないのか」との認識を示した。

その他通貨ではオーストラリア(豪)ドルが上昇した。オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)が政策金利を据え置いたため、利下げを織り込んでいた市場は豪ドルの買い戻しに一斉に動いた。

豪ドル/米ドルは一時約1週間ぶり高値の0.7711ドルに上昇。終盤は0.61%高の0.7636ドルでの取引となっている。

ドル/円    終値   120.26/29

始値   120.22/23

前営業日終値   119.53/56

ユーロ/ドル  終値   1.0813/16

始値   1.0851/52

前営業日終値   1.0922/25

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