2月実質賃金は前年比‐2.0%、22カ月連続マイナス=毎月勤労統計
[東京 3日 ロイター] - 厚生労働省が3日発表した2月の毎月勤労統計調査(速報)によると、物価の変動を考慮した実質賃金は前年比2.0%減となった。マイナスは22カ月連続で、減少幅は前月に比べて小幅縮小した。
2014年末の年末賞与は前年比1.9%増と、2008年以来6年ぶりのプラスとなった。伸び率は2004年の同2.2%増以来の高い伸び。所得環境の好転をうかがわせる結果となった。
このうち所定内給与は前年比0.5%増と2カ月連続で増加した。正社員などフルタイムで働く一般労働者は前年比0.7%増、パートタイム労働者は同1.0%増だった。
所定外給与は前年比0.4%増。特別に支払われた給与は同3.0%増だった。
現金給与総額の前年比を就業形態別にみると、一般労働者は0.8%増。パートタイム労働者も0.8%増だった。
総実労働時間は前年同月と同水準だった。所定外労働時間は前年同月比0.7%減だった。
2月の毎月勤労統計は3月31日公表の予定だったが、「精査が必要な部分が見つかり、内容を点検することになった」として、発表が遅れていた。
詳細は以下のとおり。(前年比、%、▲はマイナス)
1月 2月速報
現金給与総額 +0.6 +0.5
所定内給与 +0.2 +0.5
所定外給与 +2.1 +0.4
特別に支払われた給与 +7.6 +3.0
実質賃金 ▲2.3 ▲2.0
所定外労働時間 +1.3 ▲0.7
常用雇用 +2.0 +2.1
一般 +1.1 +1.3
パート +3.9 +3.8
*統計の詳細は以下のURLでご覧になれます。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/index.html#geppo
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