金融危機が若者に影響、雇用のミスマッチに直面=FRB理事

2015年4月3日(金)06時17分

[ワシントン 2日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事は2日、FRB主催の会合で講演し、2008年の金融危機が引き起こした経済的損害が若い世代の労働者に著しい影響を及ぼし、大学を最近卒業した若者の多くが学歴や技能を生かしきれない職に就いているか、しかるべき賃金を受けとっていないとの見解を示した。

金融政策や規制に関しては言及しなかった。

ブレイナード理事は、急上昇する大学授業料や高水準の学生ローン残高が若年労働力への負担につながっているほか、住宅所有率が低いことを指摘した。住宅の保有が富の蓄積にとって重要な手段であることを踏まえ、「若者の住宅保有の減少が続くようであれば、将来の資産形成に懸念材料となる」と語った。

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