欧州株式市場サマリー(2日)
[2日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続伸。業績が好感された小売り大手マークス・アンド・スペンサー(M&S)が買われ全体水準を押し上げた。
M&Sは4.4%上昇した。既存店の衣類や家庭用品など売上高は第4・四半期(3月28日までの13週間)に0.7%増え、15四半期ぶりにプラスとなった。食品事業の粗利益は通期で10-30ポイント増加すると見通した。
朝方発表の指標も相場を下支えした。英公認購買部協会(CIPS)が公表した3月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)は前月から低下したものの、向こう12カ月の見通しに関する景況感指数は2006年2月以来9年ぶりの高水準となった。
5月の英総選挙の結果をめぐる先行き不安で、投資家は慎重な姿勢を保っている。
<欧州株式市場> ほぼ横ばいで取引を終えた。金属やエネルギー関連の銘柄が下落し、業績が堅調だった英小売り大手マークス・アンド・スペンサー(M&S)の株価上昇を相殺した。
FTSEユーロファースト300指数は3.11ポイント(0.20%)安の1586.76で取引を終えた。
DJユーロSTOXX50種指数は0.38(0.01%)高の3715.27だった。
M&Sは、非食品事業の既存店売上高が約4年ぶりのプラスに転じたことが好感され、株価が5.2%上昇した。
一方、STOXX欧州600石油・ガス株指数は0.84%の低下。イラン核問題解決に向けた欧米など6カ国とイランの協議が終わりを迎える中、経済制裁が解除された場合にはイランの原油輸出が再開して原油供給量が増えるとの見方が広がり、原油価格が下落した。原油市場は既に供給過剰状態にある。
需要低迷から銅価格が約2週間ぶりの安値をつけたことを背景にSTOXX欧州600鉱業株指数は1.67%低下した。
この日は復活祭休暇を前に薄商いだった。欧州の主要市場は3日から6日まで休みで7日に再開する。
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