日産、北米の生産能力引き上げが必要=ゴーン社長

2015年4月3日(金)07時12分

[ニューヨーク 2日 ロイター] - 日産自動車のカルロス・ゴーン社長兼最高経営責任者(CEO)は2日、日産は北米の生産能力を引き上げる必要があるとの認識を示した。

ゴーン氏は自動車展示会「ニューヨーク国際自動車ショー」で記者団に対し、日産のスポーツ用多目的車(SUV)「ローグ」に対する需要は短期的には韓国と日本の工場で対応できるとしながらも、長期的には「北米の生産能力を引き上げる必要がある」と述べた。

ゴーン氏は、日産は米国での市場シェアを2017年までに「持続的なベースで10%」に引き上げようと取り組んでいると強調した。

日産が米国市場で持つシェアは3月末時点で9.3%となっている。

北米の生産能力引き上げに関して日程は示さず、工場を新設するのか、既存工場内で生産を増やすのか、具体的な計画には触れなかった。

新興国の鈍化が鮮明になるなか、自動車メーカー各社は米国市場に活路を見出そうとしており、米国で生産を拡大する動きが加速している。

同氏はまた、ルノーと日産の提携について、両社の業績目標達成が最優先であり、提携の資本構造見直しは「二の次」との認識を示した。

*内容を追加します。

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