2月米製造業新規受注、7カ月ぶりのプラス

2015年4月3日(金)01時18分

[ワシントン 2日 ロイター] - 米商務省が発表した2月の米製造業新規受注は前月比0.2%増と、7カ月ぶりにプラスに転じた。市場予想の0.5%減に反して増加した。

1月は当初発表の0.2%減から0.7%減に下方修正された。

変動の激しい輸送機器を除く受注は0.8%増で、8カ月ぶりの高い伸び率となった。

民間設備投資の先行指標となるコア資本財(資本財から国防関連と航空機を除く)の受注は1.1%減。先月発表の耐久財受注と合わせて公表された1.4%減と比べて減少率を縮小した。

製造業の出荷は0.7%増と、5カ月ぶりにプラスへ転じた。

ドル高や原油安が多国籍企業や石油関連企業の業績を圧迫し、製造業にとっては打撃となってきた。中国や欧州の経済成長鈍化も重しとなっている。米国の西海岸で続いていた労使争議の影響は、今もサプライチェーンに障害として残っている。

2月の受注は増えたものの、製造業が持ち直すまでには時間がかかるとみられる。受注残高は0.5%減と3カ月連続で落ち込んだ。

国内総生産(GDP)で企業の設備投資を計算するのに使われるコア資本財の出荷は、先月の耐久財受注発表時の0.2%増から0.3%増に上方修正された。

*内容を追加して再送します。

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