東京マーケット・サマリー(2日)

2015年4月2日(木)19時55分

<外為市場>

午後5時のドル/円 は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル安/円高の119円半ば。日経平均株価は上げ幅を拡大したが、ドル/円では、米雇用統計と明日から始まる感謝祭休暇を控え、投機筋の持ち高調整が進み、伸び悩んだ。

<株式市場>

東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反発。上げ幅は一時400円に迫り、1万9400円台を回復する場面があった。前日までの下げの反動から主力株を中心に買い戻しの動きが強まった。国内外の長期資金流入に対する期待感なども株価上昇を支援したという。もっとも週末の米雇用統計発表を控えており、引けにかけて伸び悩んだ。

東証1部騰落数は、値上がり1535銘柄に対し、値下がりが247銘柄、変わらずが95銘柄だった。

<短期金融市場> 17時16分現在

無担保コール翌日物金利の加重平均レートは、速報ベースで0.057%になった。

前日(0.056%)をやや上回った。税揚げ日で調達意欲がしっかり示される場面もあったが、普通交付税交付金の払いがあり、調達需要は限定的だった。朝方から、地銀、信託を主な取り手に、0.05%台半ばを中心に取引された。ユーロ円3カ月金利先物は債券高で底堅く推移。

財務省が実施した新発3カ月物国庫短期証券(TB、522回債)の入札で、最高落札利回りは0.0160%と前回(0.0320%)に比べて低下した。あすにも予想される日銀買い入れへの期待や期初による投資家の実需に支えられた。新発債は結果発表後の業者間で0.005%で出合いを付けた。既発521回債も前日比0.002%低い0.003%と水準を切り下げて取引が成立した。

<円債市場> 

国債先物中心限月6月限は、前日比29銭高の147円75銭と大幅続伸して引けた。前日の米国市場で発表された雇用や製造業関連指標がさえない内容となったことを受けて、早期利上げ観測が後退。米債が買われた流れを受けて買いが先行した。新年度入り最初の10年債入札が順調な結果となると、買い戻しを誘い一時147円78銭と3月27日以来の水準に上昇した。

現物市場でも長期・超長期ゾーンを中心に堅調し、イールドカーブはブルフラット化した。入札で良好な需給環境を確認したことで、相対的に高い利回りが確保されている超長期ゾーンにも買いが波及。10年最長期国債利回り(長期金利)は同4bp低い0.335%と3月26日以来、約1週ぶりの水準に低下した。

財務省が午後3時15分に公表した10年債の第2非価格競争入札で、落札額は3582億円とほぼ満額。

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