ユーロ安対応で人民元切り下げの可能性=ドイツ銀行

2015年4月2日(木)04時21分

[ロンドン 1日 ロイター] - 外為取引で世界第2位のドイツ銀行は1日、中国当局がユーロ安に対応し人民元を切り下げる可能性が高まっていると指摘した。

ドイツ銀は顧客向けノートで、ユーロが対ドルで再び下げ足を速め、パリティ(等価)かそれ以上のユーロ安・ドル高水準となった場合、「たとえ国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)構成通貨への人民元採用が危うくなっても、中国当局が国内輸出業者の競争力が削がれる状況を静観するとは考えにくい」との見方を示した。

外為取引で世界首位のシティグループも先週、著しいドル高がさらに進行した場合、人民元のドル連動が持続可能なのか再び議論が起こるだろうと指摘。「中国人民銀行(中央銀行)が元のペッグ先をドルから通貨バスケットへ移行すれば、人民元は目先、軟調となる可能性がある」とした。

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