欧州株式市場サマリー(1日)

2015年4月2日(木)04時20分

[1日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 反発。朝方発表された指標が底堅かったことで市場心理が好転した。

英マークイット・エコノミクスが発表した3月の英製造業購買担当者景気指数(PMI)は54.4で2014年7月以来の高水準となった。2月の54.0から上昇した。3月のユーロ圏製造業PMIも52.2と10カ月ぶりの高水準で、市場予想を上回った。

個別銘柄ではファッション小売り大手ASOS(エイソス)が2.7%上昇した。上半期決算は利益が10%減となったものの、市場予想は上回った。通期の利益見通しの達成に自信を示したことも好感された。

部門別では、原油・天然ガス株指数1.43%上昇した。イランの核問題をめぐる協議が続く中、すぐにイラン制裁が解除されて原油の供給が増えることはないとの見方から北海ブレント原油が大幅に持ち直した。

経済の回復で銀行などの景気循環株が業績を上げるとの期待からFT350種銀行株指数は1.11%上昇した。バークレイズは2.8%、ロイズ・バンキング・グループは1.4%値上がりした。

<欧州株式市場> 反発。朝方発表された3月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)が底堅く、市場心理が好転した。

FTSEユーロファースト300指数は4.78ポイント(0.30%)高の1589.87で取引を終えた。

DJユーロSTOXX50種指数は17.51(0.47%)高の3714.89だった。

マークイットが発表したユーロ圏の製造業PMIは52.2と、速報値の51.9から上方修正された。10カ月ぶり高水準でユーロ圏経済の回復を示す新たな兆候と受け止められた。

これを受け、スペインのIBEX35指数は0.42%、イタリアの主要株価FTSE・MIB指数は0.87%上昇し、どちらも2010年以来の高値をつけた。

銀行株指数は0.93%上昇と、部門別で最も大幅に伸びた。スペインの銀行バンキアとサバデル、バンコ・ポピュラールは1.6%から2.8%上昇した。

フランスの銀行大手クレディ・アグリコルは3.1%高と、2009年11月以来の高値をつけた。ドイツ銀行が目標株価を引き上げたことが好感された。

上半期の売上げと利益が増えたスイスのチョコレートメーカー、バリー・カレボーは株価が6.6%上昇した。スイスフラン高による業績悪化をコスト削減で切り抜けたことが評価された。

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