中国が社会保障基金の投資範囲拡大、地方債や信託上限上げ

2015年4月2日(木)03時12分

[北京 1日 ロイター] - 中国国務院(内閣に相当)は1日、全国社会保障基金(NSSF)の投資範囲を拡大し、地方政府債や投資信託の投資上限を引き上げ、国有企業株の投資を認める方針を明らかにした。

オンライン上に声明を出した。基金は1兆2000億元(1940億ドル)規模。社債・地方債の投資上限を10%から20%に引き上げるという。

信託への投資上限は5%から10%に引き上げられた。

NSSFは中国の年金基金で、急速に進む高齢化と労働力の減少に対応する必要がある。

国務院は投資範囲の拡大により、リスク分散が可能になるほか、一段の安定やリターン改善が見込めると指摘した。

中央政府は金融リスクを抑制するため、地方政府が高金利債務を低金利の債券に交換することを認めており、地方債の買い手を確保する上で、今回の措置が支援となる可能性がある。

*内容を追加して再送します。

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