3月米ADP民間雇用18.9万人増、昨年1月以来の低い伸び

2015年4月2日(木)00時22分

[ニューヨーク 1日 ロイター] - 企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムーディーズ・アナリティクスが1日発表した3月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数の増加数は18万9000人にとどまり、2014年1月以来の低い伸びとなった。

ロイターがまとめたエコノミスト予想の22万5000人増も下回った。

2月分は21万4000人増と、当初の21万2000人増から上方修正された。

3月は製造業部門が1000人減少。減少は2014年1月以来初めてとなる。

ムーディーズ・アナリティクスの首席エコノミスト、マーク・ザンディ氏は、「軟調な結果となったことで、将来的に雇用の伸びが鈍化することが示された」とし、雇用の伸びの最大の重しとなったのは原油価格の下落だったと指摘。次いで、ドル高と冬季の悪天候が作用したとの見方を示した。

そのうえで、3日に労働省が発表する3月の雇用統計では非農業部門雇用者数の増加数は20万人にとどまるとの予想を示し、「雇用増の勢いが鈍化し、当面は毎月30万人のペースで増加することはないと考える根拠は大いにある」と述べた。

ロイターが実施したエコノミスト調査では、3月の雇用統計では非農業部門雇用者数が24万5000人増と、2月の29万5000人増から鈍化するとの予想が示された。失業率は5.5%と横ばいとなる見通し。

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