自民党がAIIBの参加是非を議論、ガバナンス体制整えば検討も

2015年4月1日(水)17時54分

[東京 1日 ロイター] - 自民党は1日、党本部で外交・財務金融合同部会を開き、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加の是非について議論を始めた。出席した議員からは、AIIBのガバナンス体制などが確保されれば、日本政府も参加を検討すべきとの意見が出たという。

政府は31日、AIIBの創設メンバー候補国としての参加表明を見送った。理事会に個別の融資案件を審査・承認する権限を持たせるかどうかなど、運営体制の不透明さが払しょくできなかったためだ。

秋葉賢也・外交部会長は会合後、記者団に対し「明確に参加を促すような意見はなかった」としながらも、ガバナンス体制が整えば前向きに参加を検討すべきとの意見が出たと明かした。

自民党では今後、有識者を招いた上で議論を重ねる方針。有識者にはアジア開発銀行(ADB)の中尾武彦総裁らの名前も挙がっており、4月は3─5回にわたって会合が開かれる見通し。

(梅川崇)

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