株安・円高が進行、予想下振れの日銀短観を嫌気=午前の東京市場

2015年4月1日(水)10時32分

[東京 1日 ロイター] - 1日午前の東京市場は株安・円高が進んでいる。3月日銀短観が市場予想から下振れたことが嫌気された。追加金融緩和の思惑よりも、慎重な景況感が警戒され、リスクオフ方向の市場反応になっている。

また新年度入りにともなう「期初の売り」も国内勢から出ているとの観測もあった。

日経平均は下げ幅が一時250円を超え、1万9000円の節目を割り込んだ。ドル/円も119円台半ばに軟化している。10年長期金利は0.390%にやや低下。

みずほ証券・チーフマーケットエコノミストの上野泰也氏は、3月日銀短観について「景気回復力の弱さを反映した内容。景況感は総じて横ばい圏内。景気について、株式市場を中心とする強気なビューと、ビジネスの実態を直に感じる企業のビューの間にギャップがあり、現在の株価水準に上振れ感がある」との見方を示している。

(伊賀大記)

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