ダウ200ドル安、四半期ベースでS&P・ナスダック9期連続上昇

2015年4月1日(水)06時40分

[ニューヨーク 31日 ロイター] - 31日の米国株式市場は反落し、ダウ平均は200ドル値下がりした。前日の上げを受けこの日は売りが優勢となった。こうしたなか、四半期ベースではS&P500とナスダックが9四半期連続での上昇となった。

米原油先物が下落する中で、エネルギー株が相場の最大の足かせの1つになった。S&Pエネルギー株指数は0.9%下落し、石油大手エクソンモービルは0.7%安。

LPLフィナンシャル(ボストン)の主席市場ストラテジスト、ジョン・キャナリー氏は「今日の相場の動きはドル高、原油安という四半期中の全ての悪材料を反映したものだ。また、いくつかの点で前日の桁外れの上昇からの反動にすぎないとも言える。明日から次の四半期に入り、リスクを取れる新たな投資家もいるため、再び相場が上昇に転じても驚きはない」と話した。

ダウ工業株30種は200.19ドル(1.11%)安の1万7776.12ドル。

ナスダック総合指数は46.55ポイント(0.94%)安の4900.89。

S&P総合500種は18.35ポイント(0.88%)安の2067.89。

3月の月間ではダウ平均は2%安、S&P500が1.7%安、ナスダックが1.3%安となり、3指数そろって下落した。

第1・四半期でみると、ダウ平均は0.3%安となったが、S&P500は0.4%高、ナスダックは3.5%高をつけた。

損害保険のエンデュランス・スペシャルティ・ホールディングスは、再保険会社のモンペリエ・リ・ホールディングスを約18億3000万ドルで買収することで合意。モンペリエが0.8%高となる一方、エンデュランスは4.9%安だった。

米ケーブルテレビ大手のチャーター・コミュニケーションズは同業のブライト・ハウス・ネットワークを約100億ドルで買収することで合意した。チャーターは5.3%値上がりした。

3月の雇用統計が発表される3日はグッドフライデーで、米株式市場は休場となる。雇用統計が強めの内容となれば、投資家は米連邦準備理事会(FRB)が現在の予想よりも早い時期に利上げに踏み切る可能性が高いと考える可能性がある。

この日はニューヨーク証券取引所が下げ1794で上げ1247(比率は1.44対1)、ナスダックが下げ1649で上げ1090(1.51対1)だった。

BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約62億株で、3月平均の67億株を下回った。

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