原油価格の先行きに不確実性=黒田日銀総裁
2015年3月31日(火)16時47分
[東京 31日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は31日午後、衆院財務金融委員会に出席し、日銀は原油価格が緩やかに上昇するとの前提にたち物価が2015年度を中心とする時期に目標の2%に達するとみているが、原油価格には不確実性があると強調した。
維新の丸山穂高委員への答弁。
日銀は、原油価格がバレル55ドルから16年度末には70ドルへの上昇を前提にしており、黒田総裁は「原油がどんどん下落しなければ15年度後半から物価上昇率は加速する」と説明。総裁は、欧米中央銀行も「足元の物価はマイナスだが年後半に物価が上昇するとみている」と強調した。
同時に原油価格の動向は「地政学リスクで上昇したり、米シェール在庫増で下落するなど、微妙でわからない」「先行きなどに不確実性がある」と繰り返した。
このほか「ギリシャ問題が市場や世界・日本経済に与える影響を注視する」と指摘した。
(竹本能文、伊藤純夫)
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