日米、自動車市場アクセス問題で大きな溝=USTR次席代表代行
2015年3月31日(火)10時32分
[ニューヨーク 30日 ロイター] - カトラー米通商代表部(USTR)次席代表代行は30日、米自動車自動車メーカーの日本市場へのアクセス問題でなお「大きな溝」があるとの認識を示した。
ニューヨークのジャパン・ソサエティーでの環太平洋連携協定(TPP)交渉に関する講演原稿で明らかになった。
カトラー氏は、「日本には非関税障壁があり、米国のメーカーにとって、日本の自動車市場は事実上閉じられている」と指摘した。
カトラー氏は「日本がTPP交渉に参加した際、米国は自動車市場の関税以外の部分での問題をめぐって、TPP交渉とは別の2国間交渉を平行して行うことを提案し、日本側も受け入れた。こうした問題について、われわれは前進しているが、一層の努力が必要だ」としている。
カトラー氏はまた、日本との2国間通商交渉における2番目に重要な懸案事項として米農産物の(日本市場への)アクセス問題を挙げた。
カトラー氏は、安倍晋三首相が4月29日に、米議会の上下両院合同会議で演説することに言及し、「安倍首相の訪米までに、できる限り前進できるよう、日本側と集中的な取り組みを行っている」と述べた。
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