ドイツ、ギリシャに一層詳細な改革案の提示要求

2015年3月31日(火)03時55分

[アテネ/ベルリン 30日 ロイター] - ドイツ政府は30日、ギリシャが一段と詳細な改革リストを提示するまで、ユーロ圏として追加金融支援を行わないとの考えを表明した。

イェーガー独財務省報道官は、より詳細なギリシャの改革リストが提示され、一部が法制化されるまで、ユーロ圏はギリシャに追加的な金融支援を行う意向はないと言明。「ギリシャが、関係機関およびユーログループとの議論にふさわしい包括的な改革リストを提示するのを待つ必要がある」とし、「ギリシャの行動にかかっている」と語った。

これに先立ち、ユーロ圏高官は29日、ギリシャが提出したリス トは「アイディアの寄せ集め」にすぎず、ユーログループとの協議には不十分との見方を示している。

こうしたなか、ドイツのメルケル首相は30日、ギリシャが改革を実施するにあたり、同国に一定の柔軟性が与えられていることは事実としながらも、改革案は欧州の関係各国が納得できる内容でなくてはならないとの見解を示した。

首相は「ギリシャがわれわれすべての期待に沿うことができるか、期待に応える意向があるのかが焦点だ」と指摘。ギリシャ政府がどの改革を実施するかについてはある程度の柔軟性があるとしつつも、「全体の枠組みは最終的につじつまが合わなければならない」と語り、ギリシャが国際支援団と行っている協議の結果や、国際支援団による評価を待つとした。

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