欧州株式市場サマリー(30日)

2015年3月31日(火)03時48分

[30日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 反発。世界最大の金属消費国である中国がさらなるインフラ投資や景気刺激策に踏み切るとの期待から鉱業株が買われた。

中国政府は29日、インフラ構築でアジアと欧州やアフリカを結び、貿易を促進する現代版シルクロード経済圏構想の詳細を発表した。

金鉱大手ランドゴールド・リソーシズと資源大手のアングロ・アメリカン、チリ銅生産大手アントファガスタは1.2%から3.4%値上がりした。これに伴って、鉱業株指数は0.76%上昇した。

欧州のホームセンター最大手キングフィッシャーは2.0%高だった。フランスの同業ムッシュ・ブリコラージュへの2億7500万ユーロ(3億ドル)買収案が破談になったとの発表が好感された。ムッシュ・ブリコラージュの取締役会の過半数と最大株主のANPFが留保を表明したことから、買収ができるかどうか疑問が生じていた。

半導体設計のARMホールディングスは2.5%上昇した。米半導体大手のインテルが同業のアルテラを買収する方向で協議しているとの報道を材料に、前週末の米国市場で半導体株が大きく買われた流れで、ARMも連れ高となった。

<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。合併・買収(M&A)への期待からテクノロジー銘柄が買われた。

FTSEユーロファースト300指数は18.56ポイント(1.18%)高の1596.31で取引を終えた。

DJユーロSTOXX50種指数は48.77(1.33%)高の3727.80だった。

米半導体大手のインテルが同業のアルテラを100億ドル超で買収すると報じられ、前週末の米国市場でテクノロジー株が買われたことを好感。ドイツの半導体大手インフィニオンが4.2%、欧州の半導体メーカー最大手のSTマイクロエレクトロニクスが3.6%、世界第2位の半導体製造装置会社、オランダのASMLが2.9%上昇した。

イタリアのオンラインファッション小売りユークスは、スイスの高級ファッションブランド、リシュモン傘下のネッタポルテとの買収協議を確認したことが好感され、株価が10.0%上昇した。

こうした中、ギリシャの主要株価指数は0.53%上昇と、欧州の主要指数と比べ緩慢な伸びにとどまった。ギリシャ支援の最大拠出国であるドイツはこの日、ギリシャからより詳細な改革策の一覧が提示され、一部が法制化されるまで、ユーロ圏からのこれ以上の金融支援はないとの考えを示した。

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