ユーロ圏金融・債券市場・終盤=ギリシャ債利回り上昇、独がより詳細な改革リスト要請

2015年3月31日(火)01時52分

[ロンドン 30日 ロイター] - 30日のユーロ圏金融・債券市場で、ギリシャ国債利回りが小幅上昇。ドイツ政府はこの日、ギリシャが一段と詳細な改革リストを提示するまで、ユーロ圏は金融支援を行わないとの考えを表明した。

ギリシャ10年債利回りは12ベーシスポイント(bp)上昇し、11.16%。

短期ゾーンの利回りは46bp上昇した。

ギリシャは27日に改革の素案を提出し、週末を通じ国際支援団との協議を進めた。ギリシャは楽観的なトーンを示しているものの、ユーロ圏側は、ギリシャが提出したリストはアイディアの寄せ集めにすぎず、ユーログループとの協議には不十分との見方を示している。

独財務省報道官は「ギリシャが、関係機関およびユーログループとの議論にふさわしい包括的な改革リストを提示するのを待つ必要がある」と語った。

ギリシャが国際支援団との協議で合意にこぎ着けるとの見方が引き続き大勢となっているものの、一部のアナリストは最悪の事態に警鐘を鳴らす。インテサ・サンパオロのセルジオ・カパルディ氏は「ギリシャが、欧州関係国の納得のいくような改革案を提示できるか懐疑的。ギリシャ連立政権にこれ以上余裕があるとは思えない」とし、ギリシャ債への投資を手じまうべきとの見方を示した。

独連邦債10年物利回りは2bp低下し0.19%。3月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準で前年比0.1%上昇と、今年初めてのプラスとなり、市場予想と一致した。

そのほか、ポルトガル10年債利回りは2bp上昇の1.79%。

イタリアの10年債利回りは3bp低下し1.32%。イタリアは同日、総額75億ユーロの国債入札を実施した。

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